第3−1



 
 
1.EU共同体デザイン法について


1.1 Unregistered Community Designs(2002年3月6日施行)
(1) 非登録デザイン権は、オリジナル・デザインと同一の全体的印象をもつデザインの製作に関し、いかなる物品にも、そのデザインのコピーに反対するEU地域の権利である。
(2) かつての英国の非登録デザイン権とは違い、殆ど何人も、共同体の非登録デザイン権を有することができる。2002年3月6日以前に初めて実施されたデザインには、おそらく適用されないが、この問題はまだ裁判所によって解決されていない。
(3) この権利は、新しい国内法による国内登録デザイン権と同様に、実質的に同一のデザイン形態を保護する。しかし、登録デザイン権と違い、コピーを禁止することを権利者に許すだけである。
(4) その保護期間は、EU地域において最初に実施されてから3年間だけである。但し、実施が、EEA地域内の産業界における通常のビジネスで合理的に知られるようにならない場合は、除かれる。

1.2 Registered Community Designs(2003年4月1日施行)
(1) 前記施行日前3か月間、即ち2003年1月1日からは出願を受け付ける(この場合、2003年4月1日を共通の出願日とする。)→現在受付け中。
  Official feesについては、お問合せ下さい。
(2) この登録デザイン権は、CTMと同様EU加盟国に及ぶ単一のデザイン登録であり、施行規則は、調査も異議期間もないこと以外は、CTMと非常によく似た手続である。
(3) 登録は、迅速,安価,単純であり、その有効性を争うことは登録後となる。
(4) 登録規定は、Directiveによる加盟国法の規定と同じである。
(5) もし、米国のデザインパテント出願に基いて優先権を主張するならば、EUデザイン登録にしたがって保護の異なるタイプに合わせた表現かどうかを検討すべきである。
(6) 優先権の主張よりも、救済期間を利用して図面を補正した方が賢明である。
(7) 特許を補完するような機能的デザインの登録を考えているならば、USデザインパテントと同じではない。
(8) 短期間、図形商標を補完するようなデザイン登録の使用を考えよ。デザイン登録は、後日なされる商標登録のいかなるクラスの商標出願に対しても、引用される権利を有する。しかし、商標部はデザイン登録の調査はしないから、登録デザイン権者は異議申立をしなければならない。