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矢沢永吉パチンコ機画像事件:東京地裁(民45)平成16(ワ)23950
平成17年6月14日判(棄却)

 

〔キーワード〕 
人物絵,動画瞬間像,肖像権,パブリシティ権

〔主 文〕
原告の請求をいずれも棄却する。
訴訟費用は原告の負担とする。
〔事  実〕

 

1.本件は、被告(株式会社平和)が製造及び販売をしたパチンコ遊技機に、原告(矢沢永吉)に酷似した画像を原告に無断で使用し、その余の被告23社が同遊技機を自己が経営するパチンコ店等に設置したことなどにより、原告のパブリシティ権を侵害したとして、原告が、被告平和に対し、謝罪広告の掲載を求めた上、その余の被告らに対し、上記パチンコ遊技機の使用の差し止めを求めた事案であり、被告平和に対する製造販売等の差し止めや損害賠償の請求はなされていない。
2.被告平和は、平成16年、パチンコ遊技機「CRあっ命XJ」(以下「本件パチンコ機」という。)の製造・販売をした。本件パチンコ機の中央液晶画面における予告演出の1種として、別紙目録記載の画像(以下別紙目録記載の画像全体を「本件画像」と、同画像中の人物絵を「本件人物絵」という。)が用いられている【甲1,乙2,乙4,乙35,乙36】。
 争点は、次のとおり。
(1)被告らの当事者適格の有無。
(2)原告の本件訴訟提起が訴権の濫用に当たるか。
(3)原告のパブリシティ権侵害の有無。
(4)共同不法行為の成否。
(5)謝罪広告の必要性・相当性。
 この争点のうち、(2)について被告は次のように主張していた。
「原告は、パチンコ店に赴き本件パチンコ機を確認することすらせずに、ファンからのメールとパチンコ情報誌の記事のみを見て、本訴に先立ち、被告平和及び訴外パチンコ店を債務者として、本件パチンコ機の使用禁止等の仮処分を申し立てたが、第4回審尋期日に、申立てを取り下げ、その後も十分な準備・調査をせずに本訴を提起した。このため、原告は、仮処分の申立て及び本訴を通じて、原告のパブリシティ権と本件人物絵との対比、本件人物絵の使用の態様・方法・目的等を踏まえた具体的な主張をせず、形式的な主張を繰り返すのみで、また、謝罪広告や被告平和と他の被告らとの共同不法行為が成立する根拠についても明確な論拠を示しておらず、本訴は、法律上及び事実上の根拠を欠くものである。さらに、原告は、本訴提起の前に、十分な調査と事前の交渉を経ることなく、突如、被告平和の顧客23名を被告として、本訴訴えを提起したものであり、これらの被告の中には、そもそもパチンコ店を経営していないものや本件パチンコ機を設置していないものが多数含まれており、原告の本訴提起の目的が、被告平和を困惑させるとともに、ビジネス上の有形・無形の損害を与えることを目的とするものであることは明白である。」

 

〔判 断〕
  1 争点1について
 争点1について被告らが差止請求の対象となる原告の権利の侵害行為を行っているか否かは、実体的請求権の存否をめぐる本案の問題であり、当事者適格の問題ではないから、争点1についての被告の主張は失当である。
2 争点2について
 甲第1号証、乙第2号証及び弁論の全趣旨によれば、原告は、ファンからパチンコ機への出演を承諾したのかという失望のメールやレターが寄せられ、また、パチンコ情報誌においても、本件画像を掲載し、本件人物絵に原告を意味する「YA○AWA」や「永ちゃん」という呼称を付しているものがあったことから、コミカルで軽薄な雰囲気を持つ本件人物絵を無断で本件パチンコ機に用いられたことにより、自らのイメージが傷つけられたと考え、被害の回復を図るとともに拡大を防止するため、謝罪広告と本件パチンコ機の使用の差止めを求めて本訴を提起したものと認められる。さらに、甲第5号証から甲第12号証、甲第13号証の1から46及び弁論の全趣旨によれば、被告平和を除く被告の選定については、パチンコ店情報に関するインターネットサイトにおいて、本件パチンコ機の使用を認めているパチンコ店のうち経営主体の確認できるものを被告として選択したものであり、パチンコ店でない被告においても、自らのホームページにおいて、パチンコ事業部門を有するグループ企業の代表企業であることをうたい、本件パチンコ機の使用を認めているパチンコ店をグループ店として表示しており、また同様にパチンコ店ではない被告も、自らのホームページにおいて、パチンコホールの業務受託及びホール経営コンサルタント業務を事業内容として掲げ、前記インターネットサイトにおいて本件パチンコ機の使用を認めているパチンコ店を自社のホームページ上において表示していることが認められる。
 そして、これらの事情に照らすと、原告が、自らの権利の救済を求める以外の目的をもって、根拠のないことの明らかな訴えを提起したものとは認めることはできず、他に本件訴えが訴権の濫用であることを認めるに足りる証拠はない。
3 争点3について
(1) いわゆるパブリシティ権について
 人は、氏名・肖像などの自己の同一性に関する情報を無断で商業目的の公告・宣伝あるいは商品・サービスに付して使用された場合には、人格的利益を害されるとともに、例えば当該個人が固有の社会的名声を有する有名人である場合のように、同人の同一性に関する情報に特別の顧客吸引力がある場合には、収益機会の喪失、希釈化、毀損などの経済的利益の侵害をも受けることから、無断使用の態様如何によって、人格権を根拠として、当該使用の差し止め、慰謝料、財産的損害の賠償請求、さらには信用回復措置などを求めることができるものと解される。原告がパブリシティ権と称しているのは、人格権に含まれる上記の顧客吸引力という経済的利益の利用をコントロールし得る法的地位を指すものと解される。
 しかしながら、実際に生じ得る個人の同一性に関する情報の使用の態様は千差万別であるから、権利侵害の成否及びその救済方法の検討に当たっては、人格権の支配権たる性格を過度に強調することなく、表現の自由や経済活動の自由などの対立利益をも考慮した個別的利益衡量が不可欠であり、使用された個人の同一性に関する情報の内容・性質、使用目的、使用態様、これにより個人に与える損害の程度等を総合的に勘案して判断する必要があるものと解される。
(2) 本件における原告の権利侵害の有無
 ア 本件画像中の人物絵と原告の肖像との類似性
 (ア)本件画像は、楽屋裏の通路で、白い上着とズボンの男が、赤いタオルを肩にかけ、右手で地面を指さし、傾けた白いスタンドマイクを左手で持って、横を向いてポーズをとっている様子を描いたものである。本件画像中の人物絵は写実的に描かれておらず、いわゆる漫画絵に属するものであるが、前記のとおりの白い服装に赤いタオルという身なりやポーズは、原告の特徴を表していると言えなくもない。現に、本件人物絵は、被告平和の内部では「マイク」と呼ばれてはいたが、いずれもパチンコ情報誌である「パチンコ攻略マガジン」の平成16年8月22日号及び「パチンコ大攻略VOL32」は、本件パチンコ機を紹介する中で、本件画像を掲載した上、本件画像の人物に原告を意味する「永ちゃん」、あるいは「YA○AWA」という呼称を付している【甲1,乙2及び3】。さらに、本件パチンコ機には、本件人物絵と同様の役割を担い、被告平和の内部では「グラサン」、「怪獣」と呼称されている漫画絵(以下、それぞれ「グラサン」、「怪獣」という。)が使用されているところ、上記のパチンコ情報誌はこれらの漫画絵に、それぞれ「タ○リ」、「ガ○ャピン」あるいは「たもさん」、「ガチャピン」との呼称を付して紹介している【甲1,乙2及び3】。このように本件人物絵以外にも特定の人物あるいはキャラクターと受け取られる漫画絵を用いていることからすると、被告平和において、本件人物絵の制作にあたって原告の肖像のイメージがあったものと推認することができる。また、原告のファンから原告はパチンコ機への出演を承諾したのかという問い合わせのメールやレターが寄せられた【弁論の全趣旨】。
 (イ)しかしながら、白い服装でタオルを肩にかけ、スタンドマイクを傾けて持つポーズは、今日においては、ロック歌手のステージイメージとしては一般的なものであり、必ずしも原告に特有のものとは言えない。また、本件人物絵の顔は、容貌が細かく描写されておらず、画像のサイズが小さいこともあって、特定の人物を想起させるような特徴に乏しく、また、タオルや所持品にも原告の氏名やイニシャル等原告を表示するものは付されていない。パチンコ情報誌である「パチンコ勝」平成16年9月号及び同誌10月号は、いずれも本件パチンコ機の紹介記事の中で、本件画像を掲載しつつ、本件人物絵に「病人」あるいは「掃除人」との呼称を付している。さらに同誌各号は、「グラサン」、「怪獣」について、「男女」、「ぬいぐるみ」あるいは「男女」、「着ぐるみ」と紹介している。このように、本件人物絵あるいは「グラサン」、「怪獣」と呼ばれる漫画絵は観るものにより異なる受け取られ方をしているということができる。さらに、その他の多数のパチンコ情報誌は、本件パチンコ機の紹介記事の中で、本件人物絵あるいは「グラサン」、「怪獣」を取り上げてもいないことから、これらの漫画絵自体の注目度は低いものと認められ、このことは類似性の程度を物語るものといえる。また、原告のファンから問い合わせがあったとの点についても、後記のとおり本件パチンコ機に実際に使われている画像自体から、原告のファンが本件人物絵が原告であると判別することは著しく困難であると認められるから、前記のパチンコ情報誌の「YA○AWA」、「永ちゃん」の記載が影響を与えているものと見ることができる【乙42ないし乙64,乙66,乙67】。
 (ウ)以上によれば、被告平和が本件人物絵を制作するに当たって原告の肖像がイメージにあったものと推認されるところではあるが、既に述べたとおり、本件人物絵は客観的に見て、原告とある程度の類似性は有するものの、原告を知る者が容易に原告であると識別し得るほどの類似性を備えたものとはいい難い。
 (エ)さらに、本件画像は、実際は、本件パチンコ機の液晶画面中の動画として使われているものであるが、その使われている状況は、本件パチンコ機のゲーム性構築のモチーフとなっているお笑い芸人のTIMの2人が、舞台裏の扉から入って着替え室までの通路を高速で走り抜ける際に、TIMの視点から見たすれ違う周囲の状況を描写するものとして使われており、本件人物絵の登場時間はわずかに0.3秒であり、しかもすれ違うまで高速で動いているように見えるため、その正確な形状を認識することすら困難である【乙35及び36,弁論の全趣旨】。したがって、本件パチンコ機の実際の中央液晶画面において本件人物絵から原告であることを識別することは、およそ不可能に近いといわざるを得ない。
 イ 本件パチンコ機における本件人物絵の位置づけ・使用態様等
 (ア)本件パチンコ機は、人文字芸を得意とするお笑いタレントコンビであるTIMを題材としてパチンコ機のゲーム性を構築しており、名称の「CRあっ命XJ」は、TIMの人文字芸からとったものであることは明らかであり、また、本件パチンコ機の盤面上には、同コンビのゴルゴ松本及びレッド吉田の容姿をデフォルメした漫画絵が多数描かれている。また、本件パチンコ機の盤面中央に配した液晶画面には、本件パチンコ機を作動させてリーチがかかった際、同コンビの漫画絵が持ちネタである人文字芸等を演じる各種映像が映るようになっている【乙1の1,乙71ないし75】。
 (イ)他方で、本件人物絵は、本件パチンコ機の中央液晶画面に表示される数あるアクションのうちの一つである予告アクションの一場面に、TIMが舞台裏から着替え室に走り抜ける際にすれ違う人物として登場するものであり、本件人物絵の登場する予告画面はスーパーリーチを確定し、ゴール確率を大幅に向上させる効果がある。本件パチンコ機の液晶画面に本件人物絵が登場するのは上記予告アクションに限られ、本件パチンコ機の盤面上や筐体にも本件人物絵は描かれていない。本件人物絵の登場する予告アクションが出現する確率は、856.4分の1,すなわち、本件パチンコ機の盤面中央に存在する入賞口に約856個パチンコ玉が入るごとに1回とされているところ、打ったパチンコ玉が入賞口に入るのは、概ね250個に15個程度とされていることからすると、平均的なパチンコ店においてパチンコ機が1日稼働した場合の平均的なパチンコ玉の打ち込み個数である3万個を前提とすると、1台のパチンコ機における出現頻度は1日に2回程度に過ぎないものである。また、本件人物絵は、中央液晶画面の右端に、液晶画面の約10分の1の大きさで登場し、本件人物絵の大きさの本件パチンコ機の本体面積に占める割合は0.3パーセントである。さらに、既に述べたとおり、本件人物の登場時間は0.3秒であり、高速で動いているように見えることからその形状を正確に把握することは著しく困難である【甲1,甲4,乙2,乙3,乙35,乙36,弁論の全趣旨】。
 ウ 被告平和のパチンコ情報誌に対する本件パチンコ機の情報提供
 被告平和は、本件パチンコ機をパチンコ情報誌の記者に取材させる際、その宣伝ルームにおいて見本機の撮影を許したほか、カタログ、販売促進用ビデオ、販売促進用グッズ等を配布したが、これらにおいては、TIMの写真、本件パチンコ機に用いるTIMの漫画絵、本件パチンコ機の盤面の写真、本件パチンコ機のロゴ等が主体となっており、本件人物絵の画像データは配布しなかった。被告平和は、パチンコ情報誌の記者に対して、各予告アクションに登場する人物絵等のデータ及び役割についての資料を交付しているが、その中でも本件人物絵は「マイク」と記載されており、画像データ等は付されていない。各雑誌の記者は、宣伝ルームにおいて見本機の写真及びビデオを撮影したが、本件画像の撮影に成功したパチンコ情報誌のうち三誌が前記のとおり本件人物絵を掲載し、本件画像の撮影に成功しなかった雑誌及び撮影に成功してもこれを重要でないものと判断した雑誌においては、これを掲載しなかった【乙39,乙40,乙41,乙42ないし67,弁論の全趣旨】。
 エ(ア) 以上の事実によれば以下の諸点を指摘することができる。
@本件人物絵の制作において原告の肖像のイメージはあったものと推認されるが、本件人物絵は、客観的に見るとある程度原告を想起させるものではあるが、原告を知る者が容易に原告であると識別し得るほどの類似性を有しない。A本件人物絵は特に醜悪あるいは滑稽な描かれ方をしていない。B本件人物絵が本件パチンコ機の中央液晶画面に登場する頻度は極めて小さい上、その登場時間も一瞬であり、その大きさも小さいことからすると、本件パチンコ機の遊戯者が本件人物絵の存在を認識すること自体困難であり、たとえ本件人物絵の存在自体を認識することができたとしても、それが何かを識別することはやはり困難である。C本件人物絵が中央液晶画面に登場するのは上記Bに限られ、そのほかに本件パチンコ機の盤面上や筐体には一切用いられていない。D本件パチンコ機は、その名称、ゲーム性の構築、盤面の装飾、中央液晶画面の映像、宣伝・広告の仕方からして、TIMの芸名,肖像及び芸風の有する知名度等の顧客吸引力を利用する商品であることは明白である。E被告平和は、パチンコ情報誌に対して、本件人物絵の画像データを提供していないし、人物絵の役割・データを説明する資料においても「マイク」という呼称を用いている。F本件人物の登場する予告アクションの場面はスーパーリーチを確定し、ゴール達成率の大幅向上を告げるものではあるが、数あるアクション中の一場面に過ぎず、場面の重要性と頻度からすると、この場面に登場する人物の知名度等が本件パチンコ機の顧客吸引力に大きな影響を及ぼすとは考えがたい。
(イ) 以上のような本件パチンコ機の内容、その中における本件人物絵の位置づけ及び使用の態様などからすると、被告平和は原告の顧客吸引力を用いる目的で本件パチンコ機に本件人物絵を使用したものとは認められず、また、現実にも原告の顧客吸引力の潜用あるいはその毀損が生じているとは認めがたい。人格的利益についても、本件においては、肖像権の対象となるような原告の容姿の写真、ビデオあるいは詳細な写実画が使用されたものではなく、使用された漫画絵である本件人物絵は、その制作に当たって原告の肖像のイメージはあったにせよ、原告との類似性はそれほど高くなく、またことさら醜悪あるいは滑稽に描かれておらず、さらにパチンコ遊戯中の識別可能性に乏しいものであり、被告平和においても積極的に本件人物絵をパチンコ情報誌等に提供しているものではないことからすると、原告に対して法的な救済を必要とする人格的利益の侵害が生じているとは認められない。したがって、本件においては、原告に対する違法な権利侵害が生じていることを認めるに足りないというべきである。

4 結論
  以上によれば、原告の請求は、いずれも、そのほかの点について判断するまでもなく理由がないことからこれらを棄却することとし、主文のとおり判決する。
〔論  説〕
1.被告会社が製造したパチンコ機に登載されている本件動画像中の人物絵が、原告に相当するものと認定できるか否かが最大の争点であったけれども、この人物絵は写真のような写実的なものではなく、マンガチックな絵であり、しかも顔自体は不明であったが、身なりやポーズからファンには原告であると推定できるというのが原告の主張であった。
 しかし、原告が提出した人物絵目録の出所はパチンコ情報誌に掲載されていたものであったし、前記動画像にこの人物絵が登場する時間は0.3秒という超高速の動きの中の一瞬であり、また本件人物絵がパチンコ機の本件面積に占める割合は0.3%であるという。したがって、パチンコ機の前に座してプレーする者が、その人物絵を視認することも、人物を確認することも、極めて困難な状況下にあることを考慮すれば、原告の主張には無理があるから、被告の主張を認めた裁判所の認定は妥当というべきだろう。

2.本件動画像に登場する人物絵が原告自身であることを客観的に認識することが可能なものであればまだしも、不可能なものである以上、原告の肖像権やパブリシティ権が侵害されたと認定することは不可能である。
 ただ言えることは、原告が本件動画像上の人物絵を目撃すると、それは自分のイメージを表現しているものと瞬間的に認識することはできるのだろう。そして、被告は、原告のイメージが有する顧客吸引力を無断で利用して商業的利益を得ている悪い奴と見えたのだろう。
 しかし、それは、本件動画像上に表現された人物絵に、保護されるべき原告自身が有するパブリシティ権の確かな存在の客観的確認ができない以上、敗訴は止むを得ない結果というべきだろう。
 朝日新聞(朝)6月15日37面の記事の見出しは、「判決・・・似ているけど、似ていない」とあったが、果たして似ているといえるものかどうか、根本的に疑問である。
 事実の確認のために被告会社を訪問取材した筆者に法務担当者は、この動画像全体には一つのストーリーがあり、例のシーンは、ある日のTV局の廊下の光景を瞬間的に流しているものだと説明していたが。
 それにしても、今日のパチンコ機台に登載されている映像のすごさには、単に時間つぶしの遊びでプレーすること以上の魅力があることを知り、舌を巻いたものである。

3.ところで、もし0.3秒と瞬時間であったとしても、原告の顔写真が登場していることが看者に認識できるものであれば、そのような場合にはパブリシティ権の侵害を考えてよいだろう。
 私はかつて、アインシュタインが舌を出した有名な顔が瞬時に登場する、サブリミナル・アドについて、その写真を使ってよいかどうか相談を受けたことがあるが、このような場合はパブリシティ権の侵害となるおそれがあると返事したものである。

[牛木理一]