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2016年2月1日



 
近 況 雑 感

私は、この近況雑感を書くとき、必ず1年前や2年前の同月の記事を読むことにしています。すると、1年前には、歌謡曲歌手であった渡辺はま子さんが、「モンテンルパの夜は更けて」の曲をレコードに吹き込むとともにマニラ近郊のモンテンルパまで出かけて行って歌ったことを聞いたというキリノ大統領が動き、108人の戦犯を特赦によって帰国させたということについて書きました。このキリノ大統領自身は、愛妻や子供たちを日本兵によって銃殺されたにもかかわらず、このような恩赦を出されたということを私は聞いて、歌心のすごさを知りました。

 このフィリピンへ、天皇・皇后両陛下は1月26日から慰霊の旅で行っておられましたが、両陛下は皇太子時代にも、昭和天皇の御名代として同国を訪れていましから、2回目の訪問です。日米の激戦地として多くの軍人を含む日本人や現地人が犠牲となった地において、27日には日本兵によって殺害されたルソン島南部バタンガス州へ行かれて故人に対し慰霊され、29日にはラグナ州カリラヤに行かれて故日本兵に慰霊されました。同国内において日本人は、軍人を含む約52万人が戦没しているのです。

 天皇のこのような行為は、日本国憲法第1条により、天皇は日本国民の象徴であり、日本国民総合の象徴である地位に基づくものであると私は理解していますから、ありがとうございますと言いたいです。

 

ところで現在、わが国政府は地方再生の一環として政府が進める中央省庁の地方移転構想で、まず文化庁(著作権課等を含む)を京都市に、特許庁を長野県か大阪府に、消費者庁を徳島県に移転する案が出ている、と新聞は伝えています。しかし、特許庁の地方移転はどうかと思います。特許庁は、同じ行政府でも文化庁や消費者庁などとはその中身が全く違う機関ですから、反対です。

 

芥川賞作家の野坂昭如の著書「絶筆」が、新潮社から1月20日に発行されましたので、早速入手して読んでいます。日誌風の著書ですが、彼が12月9日に急逝する数時間前まで書き続けた記録であり日記です。その日記を1冊にまとめて出版したのです。中身についてはこれからよく読むことになりますが、彼のすべての面に対する反骨精神がほとばしり出ているように思われます。ふざけているような風刺の裏には真実が見えるのであり、一読に値する本であります。

 芥川賞といえば、あの太宰治が欲していた賞であったと何かで書かれていましたが、彼ほどの作家がなぜそんなに欲していたのでしょうか。 

 

 

4.今月の「裁判例研究コーナー」では、次の3件について紹介します。

 

(1)登録意匠「ロッカー用ダイヤル錠付き把手」意匠権侵害損害賠償請求事件

   :大阪地裁平成27年10月26日(26民部)判決<請求棄却>➡A−65

(2)「吸水パイプ」商品形態等不競法違反行為差止等請求事件:東京地裁平成

   27年12月10日(民46部)判決<第1事件は請求棄却/第2事件は請求認容

   >➡C1−70

(3)「加湿器」不正競争差止等請求事件:東京地裁平成28年1月14日(民46 

   部)判決<請求棄却>➡C1−71

 

     

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