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2013年7月1日



 
近 況 雑 感

 

1.私は、本欄の6月1日号で、現在、自民党政府が画策している「日本国憲法」の改正問題について若干意見を述べました。

 ところが、朝日新聞6月20日(木)の3面には、全11段の右側上8段に「法科大学院、選別時代」と大見出しの政府会議の提言についての記事が掲載され、つづいて下3段に左右全面にわたり「日本国憲法」という本についての小学館による超大広告が掲載されていたのには驚きました。この広告には、「発売以来31年にわたり読み継がれ累計100万部突破、定価525円で新登場。」と記載され、「読んでから考えよう。」と国民に呼びかけているのです。まだ100万部なのかと、1日で100万部売れたという最近の流行作家のことを思い出しました。

 

2.ところで、昨年6月1日号の本欄において、私は、東京大空襲被害者達が、日本政府を被告に提起した補償金請求訴訟のことについて述べ、東京高裁判決に対する上告のことを書きましたが、その最高裁が5月8日に上告棄却の決定をしました。この判決は、予想されていたとはいえ、その中で最高裁が、わが国政府は早く救済立法すべきであることを助言していることが、せめてもの救いといえます。

 ところで、この立法化運動は、国会における超党派で長年なされて来ましたが、昨年12月に行われた総選挙で、座長の首藤信彦議員(民主)をはじめ多くの関係議員が落選したことから、今後の立法化運動は暗礁に乗り上がった状態にあります。しかし、全国空襲被害者連絡協議会の活動はこれからも続き、新潟県長岡市で1945年8月1日に空襲による被害を受けている私としては、これからも立法化のための支援を続けて行くつもりです。

 私は、長岡市にある戦災資料館で5月25日に聞かれた「長岡空襲の体験を聞く会」に出席し、80才代の女性と70才代の男性が8月1日の空襲による大火の中を逃げまわった子供の頃の思い出話を聞きました。この会には市内の中学生も多数来ていました。

 こういう体験談は毎年今頃になると開かれていますが、7月7日には、森民夫長岡市長なども出席して「長岡空襲殉難者追慕の集い」を行うことになっています。また、同資料館では「長岡空襲体験画展」を前期と後期に分けて開催しており、当時3才〜19才の子供たちが描いた思い出の体験画が多数展示されています。

 

私は、6月23日(日)午後、京都リサーチパークで行われた北川善太郎京都大学名誉教授の「お別れの会」に出席しました。内外含めて300人以上の関係者が集合されたのではないでしょうか。私にとっても久し振りにお会いする先生方も多数おりました。この会の発起人代表は、いずれも北川先生に教えられた松本恒雄一橋大学教授と磯村保早稲田大学教授でした。

 私の知り合いの多くの大学教授や弁護士も出席されていた中で、弁理士として青山葆先生(大阪)が出席されており、北川先生とは最初にミュンヘンのMPIで出会ったときの思い出をスピーチをされていました。

 また、会場では北川先生が昨年10月に京都で開催されたALAIの国際会議で英語でスピーチされた元気な姿が映写されました。その意味では、北川先生の今年1月25日の逝去は突然に近いものでした。

 

 

本号では、まず第1論文コーナーにおいて、次の2つの「ジュリスト」への掲載文を転載します。今、私がこの古い論説をここに掲載する理由は、私が2005年4月に刊行した「デザイン キャラクター パブリシティの保護」の巻末に発表した「牛木理一発表論文等目録」の中に掲載を忘れていた論説であり、これらの論稿については最近、有斐閣からの通知で知った次第です。

(1)「知的財産の潮流22 英国の新しいデザイン保護法制」ジュリスト

   No.944 1989年11月1日➡第1−33

(2)「知的財産の潮流30 キャラクターの法的保護の現状と将来像」

   ジュリストNo.952 1990年3月15日➡第1−34

 

 ところで、今月の裁判例研究コーナーでは、次の5件について紹介します。

 

(1)登録商標「サムライ」商標権侵害差止等請求事件:大阪地裁平成24年7月

   12日(26民部)判決<請求認容>➡F−38

(2)「化学物質の結晶性形態発明」特許無効審決不成立審決取消請求事件:

   知財高裁平成24年12月5日(4部)判決<認容/審決取消>➡I.2−4

(3)「かなめ行政書士事務所ブログ」信用毀損行為差止等請求事件:東京地

   裁平成24年12月6日(民47部)判決<一部認容>➡C2−26

(4)登録意匠「サンダル」意匠権侵害差止等請求事件:東京地裁平成25年4月

   19日(民29部)判決<請求認容>➡A−56

(5)「剪断式破砕機の切断刃」特許権侵害差止等請求事件:大阪地裁平成25

   年5月23日(26民部)判決<請求認容>➡E−13

 

 

5.このHPに掲載されている私の論文,論説には著作権が与えられていますので、無断複製を禁止します。引用される場合には、必ずその出所を明記して下さるようにお願いいたします。 All Rights Reserved.


 
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