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2012年8月1日


 
近 況 雑 感

 

1.今年もあの暑い夏の日と同じ8月1日がやって来ました。この日のことは、私が思い出の一つとして毎年書いているわけは、夏休みが始まった昭和20年8月1日夜の長岡市での米軍B29による猛爆撃を受けて逃げ惑う被災者であったからです。

 すでに東京、大阪をはじめわが国の多くの大中小都市は、木造家屋に対する油脂焼夷弾のクラスター爆撃によって焦土と化し、当時これに対抗する高射砲や戦闘機が殆んどなかったわが国本土に対する米軍機の攻撃目標は、正に一般家屋と市民にあったのです。その中でも、昭和20年3月10日早朝のB29,300機の1000トン以上の焼夷弾による東京大空襲作戦の効果は大きかったようで、その後、東京都内は何回か焼夷弾空襲に見まわれています。

 わが国では地方の各都市に対しても、米空軍の攻撃は連続して行われていましたが、長岡でも事前に米軍は「宣伝びら」を空から一般市民に向けてまき、日本政府が7月26日に連合国が発令した無条件降伏の“ポツダム宣言”を早く受諾しなければ、長岡に対しても爆撃する旨を警告していたのです。そのビラを筆者も登校中に拾って国民学校の先生に渡したことを覚えています。わが国の同盟国であったドイツとイタリーは、すでに連合国に対し全面降伏をしていました。

 ところが、日本政府は“ポツダム宣言”の無視を続けたので、その後も地方都市への空襲は、広島や長崎をはじめ中止されることはなかったのです。そして、8月15日正午の天皇陛下による“ポツダム宣言”受諾の玉音放送となったのです。

 

2.私は今年6月1日の本欄で、東京大空襲の被害者達による控訴事件において、東京高裁が控訴棄却の判決を出したことを紹介しました。この判決も先の東京地裁判決も結局、戦争や戦災を知らない戦後生まれの裁判官たちが、刊行されている多くの書物等を読むこともなく、提起された民事裁判を担当しているところに問題があると思います。彼らの思考論理の根本には、日本国民は、わが国政府が起こした戦争を甘受し、それによって蒙った国民の生命,財産の犠牲は受忍すべし、という全体主義的な思想があるのではないでしょうか。

 この東京高裁判決は最高裁へ上告されましたが、「全国空襲被害者連絡協議会」2周年の集会は、8月15日(水)午後1時30分から、台東区民会館(浅草・03−3843−5391)で行われます。

 このちっぽけな地球上における人類の戦争と平和を考えるには、毎年8月は格好な時期なのです。今年は戦後67年目となります。

 

今月の裁判例研究コーナーでは次の8件を紹介します。また、第1−1−14では改正意匠法3条2項の適用をめぐる最近の審決例を紹介します。

(1)「編み物」著作権侵害差止等請求事件:東京地裁平成23年12月26日

   (民29部)判決<請求棄却>/知財高裁平成24年4月25日(2部)判決

   (控訴棄却)➡D−77 (別紙)

(2)「ウィンカー装飾品」商品形態・不正競争行為差止等請求事件:大阪

   地裁平成24年6月7日(26民部)判決<請求認容>➡C1−56

(3)雑誌題号「HEART」不正競争行為差止等請求事件:大阪地裁平成

   24年6月7日(26民部)判決<請求認容>➡C2−20

(4)「携帯用魔法瓶」意匠権侵害差止等請求事件:大阪地裁平成24年6月21

   日(21民部)判決<請求棄却>➡A−50

(5)登録商標「Tarzan」登録無効不成立審決取消請求事件:知財高

   裁平成24年6月27日(2部)判決<認容/審決取消>➡G−146

(6)「目違い修正用治具」意匠権侵害差止等請求控訴事件:知財高裁平成

   24年6月28日(3部)判決<控訴棄却>➡A−47−1

(7)登録意匠「換気口」意匠権侵害差止等請求事件:東京地裁平成24年6月

   28日(民47部)判決<請求棄却>➡A−51 (別紙)

(8)キャラクターのパチンコ遊技機使用許諾料返還請求事件:東京地裁平

   成24年7月19日(民47部)判決<認容>➡D−78

 

 

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