USHIKI INT'L PATENT OFFICE


 

 
 
2012年7月1日


 
近 況 雑 感

 

1.今年も早や6か月が過ぎ、光陰矢の如しを実感しています。「なさねばならぬことはできる」を人生訓として持続しているものの、それは正に時間との戦いとなっています。

 さて、前にも書きましたが、5月,6月はいろいろな学会の総会,大会が各地で行われました。その中で、日本マンガ学会が東京(明治大学)で、日本アニメ学会は札幌(東海大学)で行われましたが、これらの学会には著作権部会という部会があり、私もこれらに所属しています。また、日本文理シナジー学会という学会では、文と理という2つの大きな分野について、それぞれの分野の立場からの発表は毎年2回ありますが、2つの分野をシナジーするような発表は不思議とありません。「特許」という分野は、正に文と理とのシナジーにふさわしい問題を創り出している分野と、私は常日頃考えているのですが、それを理解できるような分野の人々の集まりではないので発表していません。

 

2.「裁判例研究コーナー」のE−6,7,9で紹介しました「切り餅」特許権侵害差止等請求事件については、現在、被告は知財高裁判決に対し最高裁に上告中ですが、それとは別に原告は被告に対し第2次訴訟を東京地裁に提起し、その第1回口頭弁論が6月27日に開かれました。これによると、被告の原告特許権に対する侵害行為は、過去に被告が製造販売した同一製品で、商品名を変えて計20品目あり、先の知財高裁判決は、そのうちの僅か5品目(物件目録参照)に対するものであり、今回は残りの15品目に対するものであるというのです。先の事件の第1審を担当したのは東京地裁民事46部(2審は知財高裁3部)でしたが、第2次訴訟では民事40部となりましたから、前審関与の裁判官はいないようです。

 この第2次訴訟では、原告の主張を裏付けるための被告の物件目録にある15品目別の製造販売についての物的証拠が提出され、これが立証されれば、次の損害賠償金額は決まることになりますが、原告からは19億円1600万円の請求額が出ています。

 すでに特許権侵害の事実についての判決は、東京地裁判決(平成22年11月30日)を覆した知財高裁(平成23年9月7日)によってなされていますから、あとは法律審の最高裁の判断を待つことになりますが、事実審判断に影響を与えるような判決が出るかどうかでしょう。

 

今月の裁判例研究コーナーでは、次の4件を紹介します。

(1)登録商標「三相乳化」不使用取消審決取消請求事件:知財高裁平成24

   年5月16日(2部)判決<請求棄却>➡G−143

(2)登録商標「Lambormini 図形」無効不成立審決取消請求事件:知財高裁

   平成24年5月31日(3部)判決<認容/審決取消>➡G−144

(3)登録商標「The BRIDGE」不使用取消審決取消請求事件:知財高裁平成

   24年5月31日(3部)判決<認容/審決取消>➡G−145

(4)登録商標「テンポス」商標権侵害差止等請求事件:東京地裁平成24年5

   月31日(民47部)判決<請求棄却>➡F−33

 

 

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