USHIKI INT'L PATENT OFFICE


 

 
 
2011年12月1日


 
近 況 雑 感


1.何人も一日を24時間しか持ち合わせていない中で、今年も12月に入り、思わずため息が出て来ます。そのような時間に追われて生活をしている中で、早朝の目覚めの2〜3時間が最も目と頭脳が冴えるので、いいアイデアが浮び、筆も進みます。また、事務所で机に向っていても、眠くなれば椅子にかけたまま目をつむれば、何分か睡眠がとれ、頭脳の機能も回復します。

 

2.今年、コモンローの米国の司法制度に倣って、日本弁理士会にはアミカスブリーフィング委員会という新しい委員会が設立され、私もその一員となり活動しています。これは、係属中の知財関係の訴訟事件について、弁理士会が第三者的立場から何らかの意見書を当該裁判所に提出することを、その是非を含めて検討しているのであり、判決言渡し後の判例批判とは全く違う目的を有する機関となります。これは、特許庁を相手とする審決取消請求訴訟だけではなく、当事者系のそれも含み、また権利侵害訴訟事件も含むということです。

 最近の好例としては、来年1月26日に知財高裁の大合議体から判決言渡しがなされる予定の特許権侵害訴訟事件を現在マークしています。これは、特許権の「特許請求の範囲」の解釈であり、物の発明にその物の製法が絡んで記載されている事案に対し、製法をそのとおり生かす判決と製法を無視して物の発明にシフトする判決とに分れている現在のわが国知財高裁の判断に対し、統一した判断を示すことを目的とした判決になりましょうが、その判決前に日本弁理士会はどう考えるかの意見書を出してはどうか、ということです。

 

今月号の「裁判例コーナー」では、次の7件プラス1件を紹介します。このうち(1)はすでに示したCI−44で紹介していましたが、その後、法的にこれと関連するような事案が2つ見つかりましたので、C1−44に〔追記〕として紹介しています。〔以下中、(6)と(7)とを入れ換え(8)を追加しました。2011年12月14日記〕
(1)「美顔パック」商品形態差止等請求事件:東京地裁平成23225

  (民40部)判決〈棄却〉C1−44(追記あり)

2)「樹脂凸版」拒絶審決取消請求事件:知財高裁平成23104(2

  部)判決〈認容/審決取消〉➡I.1−2

(3)出願商標「炭都饅頭」拒絶審決取消請求事件:知財高裁平成2310

  11日(2部)判決〈認容/審決取消〉➡ G−130

(4)「マイケル・ジャクソン」氏名・肖像使用許諾権取得誤認表示不正競争

  :東京地裁平成231011(民47)判決<認容>H−14

(5)登録商標「堤人形/つつみのおひなっこや」無効審決取消請求事件:知

  財高裁平成231020(4部)判決<棄却>G−131

(6)登録商標「Asrock」無効審決取消請求事件:知財高裁平成2310

  24(1部)判決<棄却>G−132

(7)出願商標「ユニヴァーサル法律事務所」拒絶審決取消請求事件:知財高

  裁平成231024日(3部)判決〈認容/審決取消〉G−133

(8)出願商標「PAG図形」拒絶審決取消請求事件:知財高裁平成23

  年10月24日(3部)判決〈認容/審決取消〉➡G−134


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