USHIKI INT'L PATENT OFFICE


 

 
 
2011年10月1日


 
近 況 雑 感


1.本欄の今年7月1日号にも書きましたが、「新潟日報」9月29日号の12頁に掲載された新潟市南区の小学3年生真保志那ちゃんの「ゆめ」を読みました。そこには次のようなことが書かれています。

 「わたしは、自分が、人にいいことをすると、みんながえ顔になれるので、『うれしいなぁ』と思います。そのために、しょう来、ハカセになって、べんりな道具を発明して、世かい中の人たちに、よろこんでもらいたいです。でも、せんそうや、ケンカなど、悪いことに、使ってほしくありません。」

 原爆や水爆は、もともと博士が生み出した発明でしたが、これが戦争に使われた事実をこの子は思い浮かべているのかも知れません。

 福島の東電の原発事故も、原発を発明した人が、地震などによって起こり得るリスクを想定していないとしたら、それは欠陥発明であり、特許の成立は困難となります。適用条文は特許法32条です。

 

2.本欄の昨年2月1日号の裁判例コーナーで取り上げました「切り餅」特許権侵害差止等請求事件の東京地裁判決(平成22年11月30日)が、知財高裁(3部)における控訴審において逆転され、その中間判決(平成23年9月7日)がなされました。

 この知財高裁の判決を端的に評価すれば、特許明細書という論文の中での日本語文章の読み方の問題を指摘している点であります。そして、特許権が侵害されたか否かを考えるためには、出願当初の明細書を含むクレームの記載の変遷を全部洗い出してみる必要があり、それによって本件特許権の技術的範囲の意義を知るという初歩的なことを教えているのです。 

 この裁判例については10月18日の「特許ニュース」にまず掲載しますので、本HPでは11月1日号に紹介することにします。

 今回、第1-1-11の項目の記載内容を若干修正しました。最近、同種の審判請求事件を扱い、意匠法3条2項の意義に対する特許庁審査部の解釈の矛盾をより明確にしています。

 

今月の裁判例コーナーでは、次の2件を紹介します
(1)登録商標「CHOOPシュープ」無効審決取消請求事件:知財高裁平成

   23年6月29日判決認容/審決取消G−126
2)入れ墨」著作者人格権侵害損害賠償請求事件:東京地裁平成23年7

   月29日判決認容D−73


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