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2009年5月1日


 
近 況 雑 感

1.今年の5月の大型連休は、個人的にはまとめたい論文やエッセイを集中的に書き上げるためには本当に有難いが、事務所的には特に外国との仕事のやり取りに支障が生ずるから、困まることがある。それはともかくとして、新緑の林の中に寝起きし、新鮮な空気を吸いながら鳥の啼き声を聴いていると、自然体の一人として生命あることの幸せを強く思う。

 この連休の中で、憲法記念日(5月3日)・みどりの日(5月4日)・子供の日(5月5日)の3つを迎えることにより、わが国民は多忙な日々を冷静に反省し自からを見詰め直す充実した時間を送ることができたのではなかろうか。特に憲法記念日には、わが国民は、世界に誇れる最大の知的財産である第9条の規定を、国連憲章へと推進する声を高めるべきでないだろうか。そして、国民の生存権を規定した第25条がある。

 

2.ところで、私は現在、法学書院発行の「弁理士受験新報」という月刊誌に、「意匠法講義」を連載しており、2007年1月号から2008年12月号までは意匠法の理論と実際とを教科書的に説明し、今年1月号からは「審査基準より見た意匠法の解釈」と題して解説している。

 前者にあっては、大正10年法から昭和34年法との過渡期に受験勉強をしていた自分の経験を基礎に、意匠法の理論を展開するとともに注目すべき多くの裁判例を教材に引用して理論の裏付けとしている。私の意匠法の理論には、多くの論文とそれをまとめて本とした著書の「意匠法の研究」(発明協会)や「意匠権侵害」(発明協会・経済産業調査会)があるが、常に問題意識をもって思考の継続を絶やさないから、自分の理論は一貫しており、自信がある。例えば「意匠の類似」の意味についてである。

 後者にあっては、特許庁意匠課が作成している「審査基準」の主項目についての解説であるから、自分の理論(とはいっても、説以前の原則のこと)と衝突することがたまにあるのには困まってしまうが、このような場合にも、理論から見た審査基準の解説の矛盾点を指摘しておくことにしている。例えば「意匠法3条2項」の解釈についてである。

 

3.今月の裁判例コーナーは、次の4件について紹介する。
(1)意匠出願「基礎杭」審決取消請求事件:知財高裁平成21年1月27日
   
判決<棄却>→B1−38

(2)意匠登録「取鍋」審決取消請求事件:知財高裁平成211月28日判決
   
<棄却>→B2−12
(3)意匠出願「人形」審決取消請求事件:知財高裁平成21年3月25日判決
   
<認容>→B1−39

(4)商標権「i−PHSアイピッチ」移転登録抹消登録等請求事件:
   
東京地裁平成21年2月5日判決<棄却>/知財高裁平成21年4月27日
   
判決<認容>J−2

 

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