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2007年4月1日


 
近 況 雑 感

1.桜の開花に合わせたかのように桃その他の木々の花が一斉に咲き出した春爛漫の光景を、白雪に輝く雄大な南アルプスの山脈を仰ぎながら、久し振りに訪れた甲斐の地で見ました。
 さて、4月1日より改正意匠法が施行されましたので、これから出願する意匠の意匠権の存続期間は設定登録日から最長20年間となります。また、法24条2項の新規定は、裁判所を拘束して意匠権侵害訴訟においてこれまでとは違う基準によって判断することになるのか、それとも司法の評価を受け、法規定の矛盾を突く判断が出るのか興味があるところです。しかし、「美感」を「美観」と誤解している裁判所もあることを考えますと、司法に対してもあまり期待はできないかも知れません。
 しかし、国民の目だけは、立法・行政・司法に対して常にこうこうと光っています。



2.私は、日本アニメーション学会(JSAS)の会員として同学会の著作権研究部会の主査をしている立場から、同学会誌「アニメーション研究」の最近号に招待論文として「アニメーションと著作権」と題した論稿をまとめる機会があり、提出しました。私は、これまでマンガをめぐる著作権問題についてはいくつかの論文を発表してきましたが、アニメについては始めての経験なので、改めてわが国の著作権法その他の文献をいろいろと調べました。
 そこで判ったことは、アニメーションの歴史は、劇場映画と並んで「時間的に連続した画面によって表現されたもの」(斎藤博「著作権法〈2版〉89頁」として、広く「映画の著作物」のジャンルのものと扱われて来ましたが、しかし映画とは全く異質な映像の著作物であるということです。そして、最近、マンガやアニメに産業界が熱い視線を注いでいるのは、それらをめぐる著作権が、莫大な利益を生むビジネスチャンスを含んでいる事実に気が付いたからです。その傾向は、知的財産基本法(2002年)やその後のコンテンツ法(2004年)の制定が大きな役割を果しているともいえましょう。


3.今月の裁判例コーナーでは、次の3件について紹介します。

(1)コネクター接続端子事件:知財高裁(2部)平成18年3月31日判決  (これは「知財管理」20072月号判例研究〈No.311269頁に掲載)
   
B1−26

(2)「くつろぎ」商標登録事件:知財高裁(4部)平成19年3月1日判決
   (これは「特許ニュース」2007323日号に掲載)→
G−52

(3)ゴルフボールマーカー事件:東京地裁(民29)平成18年10月30日判決   /知財高裁(4部)平成19年3月27日判決→A−35

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