2002年5月1日
 


 
近 況 雑 感



 
1. 私が補佐人として全面的に担当しました登録商標「MOSRITE」をめぐる商標権侵害差止等請求の被告事件は、平成13年9月28日に東京地裁民事第47部で請求棄却の判決がありましたことは、"F−4"において紹介しました。これに対する控訴事件の判決が、平成14年4月25日に、東京高裁第6民事部においてあり、予想どおり、控訴棄却となりました。したがって、今回は、この控訴審判決を"F−4"の中の続きとして紹介しますので、ごらん下さい。

2. 裁判例研究コーナーにおいては、新たに意匠権侵害訴訟の  A−11「組立て屋根」事件を紹介します。意匠権が信託財産となった場合の問題が扱われています。
今後は、今までやや疎遠にしていました意匠権侵害事件の判決例の紹介と研究に意を尽くすつもりです。

3. 私は40年間、弁理士としての固有の仕事を継続してやって来ましたが、"実務"と"研究"を車の両輪として走ることを人生のモットーとして、今日に至っています。日頃、発明特許の明細書を書いていますから、意匠の類似の意味をよく理解できますし、新技術の開発と保護のためには、リーガルマインドをもった弁理士による適切なアドバイスと十分保護できる範囲にまとめる才能と経験が必要であることを痛感しています。
また、明細書の作成は論文の作成と実質的に同じです。即ち、他の追随を許さない卓越したアイディアによる学説であっても、読者を常に意識して読者を説得させなければ無意味であると同じように、明細書もまた、常に審査官を意識して彼らを説得するための文章構成をするのでなければ意味がありません。同時に、侵害に対して強いクレームにしなければなりません。これは、弁理士自身が、新しい開発技術を法律的に理解し解釈するという"知的財産"を所有していなければならないことを意味します。

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