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2021年5月1日



 
近 況 雑 感

1.今年1月12日に死去された半藤一利さんが文作者の「焼けあとのちかい」という題名の絵本が刊行されているということを新聞広告で知って購入しました。奥付によると、この絵本は2019年7月12日第1刷発行で2021年2月15日発行は第2刷だったのです(大月書店 1500円)。
 半藤さんは東京の下町、向島で1930年に生まれ育った少年で、小学5年生の時に太平洋戦争がはじまり、米軍が東京大空襲をした時には旧制中学2年生だったのです。その体験話に基づいた作文であり、それに基づいて、1965年東京・本所生まれの塚本やすしさんが絵を作成したのです。
 半藤さんは、「あの戦争の東京大空襲で、猛火と黒煙とに追われ死ぬ思いをした体験が、この絵本からよみがえりました。世界の子供たちを、二度とあんなひどい目にあわせたくはない!」と叫んでいるのです。この絵本の初版発行時には、半藤さんはまだ生存中でした。
 なお、半藤さんは戦災後は一時長岡市に疎開されていたので、長岡市とは深い関係にある人物なのです。

 

2.以前にも書きましたが、新潟県長岡市出身の日本海軍連合艦隊司令長官の山本五十六大将の搭乗機が視察中に米軍機に発見されて墜落したパプアニューギニア・ブーゲンビル島における写真集が出版されたとのニュースを新聞記事から知りました。(新潟日報2021年4月3日17面)
 この「写真集」を出版したのは千葉県浦安市の会社員坂井田洋治さん(55才)であり、坂井田さんは五十六の搭乗機だった「一式陸上攻撃機」が好きで、パプアニューギニアを度々訪問していたというのです。
 長官機の墜落から75年となった2018年、慰霊式をしたいと現地を訪れて住民らと交渉に当たったのです。写真集「山本長官機&ココポ村」は、3月上旬に出版したが、2019年から2年間かけて村のカイリーさんが撮影した写真を中心に、36ページで構成したというのです。ジャングルに残された長官機のほか、子供たちの食事風景など現地の生活ぶりが伝わる写真を多く収められたというのです。
 なお、長官機の残骸の一部は、現在長岡市の山本記念館内に展示されています。
 ところで、孫の山本源太郎さん(59才)は、こんど同記念館の館長になられましたが、館長は非常勤です。東京に住んでいる源太郎さんは、出来るだけ長岡を訪れて来館者と交流したいとのことです。(新潟日報2021年4月22日14面)山本源太郎さんの実父は山本義正さん(故人)です。義正さんには実父「山本五十六」についての著書(新装版 2007年 恒文社)もあります。

 

3.清水邦夫という劇作家の名前を私は昔から知っていました。新宿の映画館を拠点に、演出家蜷川幸雄さんとの演劇活動で、全共闘世代の熱狂的な支持を得ていましたが、新潟県妙高市(旧新井市)の出身とは知らなかったのです。その清水さんは老衰のため4月15日に死去されました。(新潟日報2021年4月13日30面) 

               (新潟日報2021年4月13日30面)

 

4.今回は嬉しいニュースをお知らせします。今年春の叙勲者が4月29日に発表されましたが、その中に歌手の森進一さん(73才)やいしだあゆみさん(73才)がいます。2人には「旭日小綬章」が贈与されます。また、私が面識のある人として元文科省事務次官の銭谷真美さん(71才)には「瑞宝重光章」が贈与されます。

 

5.燕市に本社があるツインバード工業(株)は、超低温冷凍庫(ディープフリーザー)を製造販売していますが、燕市は温度設定が容易で持ち運べることに注目し、ワクチンを冷凍状態で運び、そのまま会場で保冷庫としても使えると判断したとのことです。それを採用したいとの記事が新潟日報4月17日30面に掲載されていました。
 同社の同製品については、すでに多くの場所で使用されていることについてはテレビでも報道されています。

 

6.韓国のKim &Chang IPからの情報によりますと、韓国特許庁においては、商標やデザイン(意匠)の審査業務においてAIシステムを導入しているというのです。このシステムは、「特許庁が自ら保有する約200万件以上の商標・デザインのイメージをAI学習データに活用し、2年間の研究実証・実現および試験運営を経て完成されたもので、出願されたイメージと先行登録されたイメージを比較した検索結果が類似度順に提示されるように学習されている。さらに複数の形状が結びついたイメージのうち部分イメージを認識して検索することも可能であるという長所がある。」というのです。また、「AIが商標・デザインに対する分類も自動的に推薦し分類コード指定の助けを受けることもできるという。このようなAIシステムの導入によって商標・デザイン審査官が数千件のイメージを肉眼で検索しなければならなかった従来の方法が刷新され、審査手続きにおいてイメージ検索に所要される時間が大幅に短縮され、審査の正確度および効率性を高めることができると期待される。」というのです。
 同国特許庁が導入しているAIシステムのソフトウェアについては開示されていないが、物品の外観・形態から感受する美感(aesthetic feeling)という肉眼による感性の作用については把握できるのだろうか、私にはやや疑問です。
 それにしても、韓国特許庁におけるAIシステムについての積極的な導入については敬意を表したいと思います。

 

 

7.今月の「裁判例研究コーナー」では、次の4件について紹介いたします。

 

(1)「照明用シェード」著作権侵害差止等請求事件:東京地裁令和2年1月29日

   (民46部)判決<請求棄却>➡D−136

(2)「カバンの形状」立体商標権侵害・不競法違反損害賠償請求事件:東京地

   裁令和2年6月3日(民29部)判決<一部認容>➡F−79

(3)登録商標「滋賀新聞」取消審決取消請求事件:知財高裁令和3年1月26日

   (2部)判決<請求棄却>➡G−305

(4)登録商標「安心院蔵」取消審決取消請求事件:知財高裁令和3年1月26日

   (2部)判決<請求棄却>➡G−306

 

 

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