USHIKI INT'L PATENT OFFICE

e-NEWSLETTER


 


あなたは番目のお客様です

 
2016年9月1日



 
近 況 雑 感

戦後71年となる今年こそ、米軍の空襲による被害者を援護するための立法成立を目指す集会が、今年8月13日に東京台東区公民館で開かれました。

 被害者らは今や高齢になっていますところ、沖縄,福岡,大阪,名古屋,東京などの空襲被害者団体は日本政府に対し民事訴訟を提起してきていますが、いずれもそのような戦時中の国民の被害を救護する法はわが国には存在しないことを理由にすべて敗訴しています。しかし、ある裁判所では判決で、そのための立法があれば援護することもやぶさかではない旨の説示があったことから、全国空襲被害者連絡協議会では立法化に向けて、党派を超えて国会議員を動かし運動してきて、今年こそ最後のチャンスとばかりに、集会を開いたのです。

 今回は、作家の早乙女勝元さんの体験記を始め、多くの老婦人らによる談話があった中で、今年は101才になる名古屋市の杉山千佐子さんの話が代読されました。そして、杉山さんの生命がある今こそ、ぜひこの援護法の成立が期待されるのです。これまで、わが国では、戦争被害を補償されるのは軍人軍属だけであって、民間人は我慢を強いられて来たのですが、最近、韓国人の慰安婦問題を補償金の支払いをもって解決することになったので、民間人への援護法の成立は何とかなるのではないかと思われます。(慰安婦問題の韓国側の対応に一言いいたいことは、少女像を日本大使館前に立てて置くことは、かえって韓国民の恥となるということを知るべきです。)

 

7月18日(月)の朝日新聞朝刊の一面では、トルコ発の2つのニュースを報じていました。一つは、7月15日夜に首都アンカラで起きた反乱軍によるクーデターの未遂事件で6000人を拘束したという記事、他の一つはイスタンブールで開かれていたユネスコの世界遺産委員会が7月17日にフランスの建築家ル・コルビュジェの作品である東京上野にある「国立西洋美術館本館」を含む建築作品について、「近代建築運動への顕著な貢献」として、世界文化遺産に登録することを決めたという記事です。

 この国立西洋美術館が誕生するきっかけとなったのは、川崎造船所社長の松方幸次郎(1865〜1950)さんが戦前、多くの美術作品を欧州で購入し、パリに残したモネの絵画や有名なロダンの彫像「考える人」など約400点が、フランスが美術館建築を条件に寄贈返還することになったので、1954年に建設が決まり、1955年にはコルビュジェが来日して現地を視察し、彼の基本設計をもとに日本で詳細な実施設計を担ったのは、彼の弟子達の前川国男,板倉準三,吉坂隆正だったということです。

 彼はフランス以外の仕事では、弟子らに「よろしく頼む」というやり方であったといいますから、基本設計は彼独自のものであっても、日本風土に適合した実施設計を担った建築物にした日本人の建築家らの功績も称えられるべきでしょう。

 国立西洋美術館は上野駅に近い上野公園の入り口にありますから、交通の便の非常に良い場所です。

 ル・コルビュジェは、建築物のみならずテーブルのような家具デザインの設計もしていますが、これは著作物というべきか、それとも意匠でしょうか。

 

3.これも朝日新聞の8月19日33頁「社会面」における「ニュースQ」欄の記事ですが、“裁判官がSNS発信どこまで許される?”には、本欄の今年7月号で紹介した東京高裁判事の岡口基一さんが自身のツイッターに上半身裸の写真を投稿したことに対する批判であり、このニュースについては賛否両論があると新聞は伝えています。岡口判事は所属する東京高裁の事務局長から厳重注意を受けたといわれていますが、その理由については特に述べられていません。

 思うに、この問題は、裁判官という地位にある者自身のモラルいかんであり、裁判官という職業にあるものが、そんなことをして恥ずかしくないのかという評価です。すると、彼自身の職業とか地位とかから見て、表現の自由として許される行為であると解することができるのか否かです。皆さんはどう考えられますか。

 しかし、岡口判事は厳重注意を受けた後も、自身の報道を楽しむかのような投稿を続けていると新聞は伝えています。ということは、この人は反省という良心と信念を持たない人物なのでしょうか。

 

4.今月の「裁判例研究コーナー」では、次の3件について紹介します。

 

(1)登録商標「桜桃苺・図形」登録取消決定取消請求事件:知財高裁平成28年

   6月23日(4部)判決<請求棄却>➡G−220

(2)「フェイスマスク」不正競争行為差止等請求事件:東京地裁平成28年7月

   19日(民47部)判決<請求認容>➡C1−73

(3)出願商標「山岸一雄大勝軒」審決取消請求事件:知財高裁平成28年8月

   10日(4部)判決<請求棄却>/出願商標「山岸一雄」審決取消請求事件

   :知財高裁平成28年8月10日(4部)判決<請求棄却>➡G−221

 

     

このHPに掲載されている私の論文,論説には著作権が与えられていますので、無断複製を禁止します。引用される場合には、必ずその出所を明記して下さるようにお願いいたします。 All Rights Reserved.


 
牛 木 内 外 特 許 事 務 所
  弁 理 士  牛   木   理   一
(併設)有限会社 IPビジネスコンサルティング
東京都千代田区神田平河町1番地第三東ビル7F
(JR秋葉原駅東口前)
TEL:03−3866−3503
FAX:03−3866−8319
 e-mail:upat@blue.ocn.ne.jp