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2019年9月1日



 
近 況 雑 感

1.朝日新聞の「声」欄を開いて飛び込んできたのは、「複眼」という単語であった(2019年8月14日8頁)。久し振りに目にするこの単語の入った「戦争という史実 複眼的に見よ」というテーマの投稿を、水谷安秀さんという医師(三重県 70才)が書かれていたのです。。「戦争には様々な側面がある。相手の立場を尊重し、複眼的かつ冷静に史実をとらえ、未来志向で国民と国民がつきあうことが、今求められているのではないか。」と、結ばれているのです。

 私が次で述べている対韓国問題も、複眼的に見て反省しかつ志向することが、日本人に問われているのではないかと思うようになりました。単眼では主張は通らなくても、複眼になれば、相手は納得してくれるかも知れないのです。

 

2.かつて韓国ソウル市の日本大使館前の路上に設置されたという「慰安婦像」という名の「少女像」と同じものが、8月1日から開催された「あいちトリエンナーレ2019」に展示された名古屋市の会場から撤去されたと報道されましたが、当然であると思います。

 「平和の少女像」と称された像は、国内の美術館やイベントで撤去されたり公開中止となった作品を集めた企画「表現の不自由展・その後」の一つとして出品されたもののようですが、実行委員会(大村秀章愛知県知事)では少女像だけでなく、企画全体の中止を決めたというのです。河村たかし名古屋市長は8月2日に、大村知事に抗議文を出し、少女像の展示中止を要求したのです。

 この中止に対し実行委では中止決定に対する法的対抗手段を検討しているというが、その根拠は憲法第21条が日本国民に保障する「表現の自由」の規定にあるというのです。しかし、これに対しては、憲法第13条や第21条に規定する「公共の福祉」との関係を考えなければならないのです。この少女像を韓国国内の公共の場所に設置すること自体、韓国民自身の人権侵害行為を象徴するような彫像のかたちをさらけ出すことになるのですから、自国民に対する侮辱行為であり、恥であることを韓国民自身が知れば、それは韓国における公共の福祉に反する行為であることを知ることができるからです。河村市長が展示に抗議したのは、憲法の規定に基づいた日本国民の基本的人権を侵害することになり、それは正に公共の福祉に違反する行為になるからです。

 

3.連載マンガ「ルパン三世」の作者として有名なモンキー・パンチさんが今年4月11日に死去されたことを記載することを忘れていました。それは、たまたま私が9月7日(土)朝起きて点けたNHKTVに、最近死去された有名人のニュースを放送していたからです。この漫画は同時にアニメ化され、宮崎駿演出でTVでも放映されていましたが、パンチさん曰く、マンガの世界とアニメの世界とは全然違い、マンガ家には想像もつかない表現力を発揮しているのです、と言われていました。 (2019年9月9日追記)

 

4.特許庁は最近、「商標政策の現状と今後の取組」と題する資料を発表していますが、「法改正や審査基準の改訂等」の中では、立体商標制度の存在意義や、権利不要求制度の導入については全く論じられていません。

 私が本欄で紹介している「裁判例」の中には、これらの制度の存在意義に及んでいる問題がありますから、わが国政府は早く俎上に載せて議論してもらいたいのです。 

 

 

5.今月の「裁判例研究コーナー」では、次の4件について紹介します。

 

(1)登録意匠「アイマスク」意匠権侵害販売差止及び損害賠償請求事件:東京

   地裁平成30年12月20日(民47部)判決<請求棄却>➡A−74

(2)登録意匠「アイマスク」意匠権侵害販売差止及び損害賠償請求控訴事件:

   知財高裁令和1年6月27日(2部)判決<請求棄却>➡A−74−1

(3)登録意匠「検査用照明器具」無効審決取消請求事件:知財高裁令和1年7月

   3日(1部)判決<請求棄却>➡B2−29

(4)出願商標「図形KEN KIKUCHI」拒絶審決取消請求事件:知財

   高裁令和1年8月7日(3部)判決<請求棄却>➡G−268

 

 

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