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2017年9月1日



 
近 況 雑 感

1.1945年8月15日、日本政府がポツダム宣言(1945年7月26日)を受諾し、米英等連合国に対し無条件降伏をした旨を昭和天皇が宣言したことにより、1941年12月8日以来、続いていた太平洋戦争は終了したのです。

 しかし、その事実を知らないで、属していた部隊から取り残されていた小野田さんや横井さんは、南洋の島々で長年ひとり暮らしをしていたのです。

 そういう南洋の島々では戦争中であっても、食料の補給はなく飢餓や栄養失調により死去した軍人、軍属が合計127万6240人おり、日本軍の戦没者の過半数を占めているといわれています。藤原彰一橋大学名誉教授著「餓死した英霊たち」によれば、「降伏を認めない日本軍の非人間性が、もっとも強く表れたのがメレヨンだった」という。補給無視の作戦計画,作戦参謀の独善横暴,精神主義への過信,降伏の禁止と玉砕の強まり・・・。これは同書が挙げる大量餓死の原因だといわれています。(以上、朝日新聞2017年8月13日23面より)

 ところで、かつてわが国には戦争に参加するための兵士を志願制で募集していたが、いつの日からか徴兵制に変更され、身体検査の結果、甲種・乙種の合格者は有無を言わさず徴兵されたのです。

 神宮外苑を大行進した大学生たちの出陣式は、敗戦色の濃くなって来た頃の徴兵制の典型といえるものであり、悲劇の象徴であったといえるのです。徴兵された学徒は、「国のため」という名目で、戦争の犠牲者となったのです。

 これに対し米国軍は、1945年(昭和20年)に入ると、わが国各地への空襲や艦砲射撃や沖縄への上陸を行い、多くの日本国民を殺傷し、挙句の果てに原子爆弾という核兵器を使った殺人行為を行っているのです。

 その時点では、すでにポツダム宣言(7月26日)が発表されていたのだから、もし日本政府が直ちに承諾していれば、8月6日や9日の惨事は起こらなかったのであり、それを黙殺したのが悲劇の始まりであったのです。

 

8月中旬に発行された2つの日刊紙に、「ウルトラマン」の記事が出ていました。その1つは8月9日(水)の新潟日報6面で、「ウルトラマン金屏風発売 光の国から伝統工芸のために」の見出しで、新潟県加茂市の明治創業の屏風メーカーが、天然木の骨組みに真鍮箔の表装を施した伝統的な仕様に、ウルトラマンと富士山,ウルトラセブンと松竹梅を絵柄とした2種類を水墨画を基に、シルクスクリーンに真鍮箔で印刷し、職人が手作業で仕上げるというのです。この商品は、円谷プロが2016年7月から始めた日本文化を国内外に発信する企画「ウルトラ3」であり、2020年の東京五輪に向けてウルトラマンが日本をPRするとのコンセプトでネットサイトを開設し、全国各地の伝統工芸品との公認コラボ商品を開発,販売しているのです。

 もう1つは、ウルトラマンや仮面ライダーなどの特撮シリーズの草創期を支えた脚本家の上原正三さん(80)が自伝小説を書いたというのです。題名は「キジムナーkids」(現代書館)で、出版社にはわかりにくいと言われましたが、絶対に譲れなかったと、「言葉は人にとってアイデンティティーの核だから」と上原さんは言うのです。7歳の上原さんは1944年10月東シナ海の船上にいたが、疎開先の台湾を出発後、目指す那覇は空襲で壊滅。漂流した2週間は魚雷におびえ、家族6人は体をひもで結び合ったが、鹿児島で下船後に船は撃沈した。「聖戦」の捨て石にされた沖縄人としての思いは、「ウルトラセブン」や「帰ってきたウルトラマン」の脚本にも投影されたというのです。ウルトラマンシリーズの独特の物語は、戦争に正義などはないとの信念から生まれた、と記事は書いています。上原さんは、「ウルトラマン」の原案者で沖縄出身の故金城哲夫さんに誘われて1965年に円谷プロに入社したのです。

 

日本郵便社は2018年の年賀はがきに、戌年にちなみ、料金が印字されている部分に「スヌーピー」を登場させるという記事が、本日付の日刊紙に出ていました。これは年賀はがきの発行枚数が7年連続の減少で、過去最高だった2004年の約60%になってしまっているという現状を反省し、マンガキャラクターのトップクラスの「スヌーピー」のパブリシティ・バリューを利用した行動であるといえるのであり、商品化権問題はここでも話題になるのです。日本郵便社は、キャラクターの使用料を著作権者に支払う契約を当然していますが、その金額はわかりません。

 

4.今月の「裁判例研究コーナー」では、次の3件について紹介します。

 

(1)出願意匠「物品の操作のように供される画像」拒絶審決取消請求事件:知

   財高裁平成29年5月30日(2部)判決<請求棄却>➡B1−61

(2)登録商標「ORGANO SCIENCE」無効審決取消請求事件:知財

   高裁平成29年7月27日(2部)判決<請求棄却>➡G−233

(3)出願商標「図形+Harvey Ball」拒絶審決取消請求事件:知財

   高裁平成29年8月8日(2部)判決<請求棄却>➡G−234

 

     

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